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ジャンルのこと、サイトのことなどモリモリ書き散らしてます。CPについての語りも急に飛び出すので注意。▶︎サイトに戻る

No.444, No.443, No.442, No.441, No.440, No.439, No.4387件]

#デリコズ・ナーサリー

YouTubeにデリコズ・ナーサリーのOPとEDがノンクレジット版で投稿されてるので見てました↓



OP、「きっとアリプロみたいな曲調なんやろなあ……😁(アニソンの知識が平成で止まってるオタク)」と思っていたら予想とかなり違ってて初見時は「!?」ってなった。
あと東方紅魔城伝説の「霧染めのアムネイジア」みたいな曲やろなあ……と予想していた(たぶん誰も分からないネタ)
でも5話まで聞いていたら逆に癖になってきたよ。

OPの不穏な映像を見るに、子供組全員死亡してもおかしくないよな〜と思っている。
なんか子供がいるカットは全部別のカットに差し替えられそうな感じが……するので……(考えすぎ)
あとこの画風で描かれる女の子が純粋に可愛いなと思うので、キキちゃん(敵側の女の子)と双子の登場増えてくれると嬉しい。

曲だけ見るとEDの方が好みやな〜と思って見てる↓


終始ダリくんが手前から現れて、画面奥の暗闇に向かっては消えていくのが繰り返されるんですけど、これループものの示唆だったりする?(今のところ全然そんな匂わせはない)
一番最後だけこちらを振り返らないし、ランプの明かりが灯されていないので何かしらの理由はありそうだけど。

それとも「EDでキャラが走るアニメは神作」みたいに、昨今のアニメ作品ではこういう御法度があったりするんだろうか(ほんとに全然アニメを見ないので……)

感想

#デリコズ・ナーサリー

最新話まで見たので四話・五話の感想書きます。
アニメ見ながらメモ打ちしたものをもとに書いています。
前回と違ってネタバレ配慮はしていないので注意。


第四話「愛という名の呪い」


TRUMP(吸血鬼の始祖)についての解説回。

TRUMPって神さま扱いされるくらいなんだから、もっと超常的な存在だと思っていたけれど、永遠の命を持つゆえの希死念慮から情緒不安定であり、彼の機嫌で吸血鬼たちの大量自殺事件が引き起こされるなど、厄介な存在だということが明かされる。
エンリケの「まあそこは子守と一緒だね」という言葉通り、TRUMPの機嫌を窺うことがヴラド機関の仕事の一つだと言われるほど。

序盤で軽く解説されていた「イニシアチブ」について本格的な解説が入る。
吸血鬼は噛んだ者⇔噛まれた者の間で絶対的な服従関係ができる。噛んだ者が「自害しろ」と命じればその通りに自害するくらい。

上記のTRUMPによって大量自殺事件が引き起こされたのも、TRUMPは吸血鬼全員との精神的なつながりがあり、絶対的上位にいるためにイニシアチブ的な現象によって自死が引き起こされたよ~という感じらしい。
そのくせTRUMP自体の所在地や正体はほとんどの吸血鬼には秘匿されているなど、こんなん対処のしようがないやん状態。
無関係な一般吸血鬼からすると迷惑極まりない存在。

直後に敵陣営の作戦会議シーンが入る。
ヴラド機関のナンバー2(モーリス卿)をイニシアチブを使って服従関係にし、スパイ行為をさせて情報を集めていることが明かされる。
敵陣営のそれぞれの性格も分かってきていよいよ楽しくなってきましたわ~。

やっぱり敵側にいるオカマキャラっていいね。
クレしんでも敵がオカマだった時の面白さは随一だったし。

ここで主人公陣営がイニシアチブについて語るのと対比するように、敵陣営が「アンチ・イニシアチブ」について語り始める。
イニシアチブで絶対的な服従関係になるといっても、TRUMPに関する情報だけは易々と漏らさないようにされているらしい。
このアンチ・イニシアチブは元から備わっている機能ではなく、ヨハネス・ヴラド卿(ヴラド機関のナンバー1)によって噛まれて備わったイニシアチブっぽい?
ヴラド機関の全員が一度はヨハネス卿に噛まれたことがあるのかと思うと耽美っぽい絵になりそうですわね~。

ダリの子供、ラファエロのイヤイヤ期のシーンの後にまた敵陣営の作戦シーンが挟まれる。
敵陣営シーンと子守シーンが交互に流されるのは、意図的な構成?
やっぱりこうやって緩急をつけてくれると展開にメリハリがあって良い。
前回の感想記事で「シリアスなシーンがあるからこそ、子育てシーンのほのぼのさ、子供たちの可愛さがより強調されていきそう」と書きましたが、その通りになってくれて嬉しい。

被害者が出続けているのに静観を決め込むヴラド機関について「誰が何人死のうがお構いなしって感じ?」と敵が冗談交じりに話していたが、確かに事実なんだよな。
事件現場や被害者を見てダリたちが悲壮な表情を見せるわけでもないし。
TRUMPの情報を漏らしてはいけないが故の対応であると分かっていても、視聴者の中には倫理的に受け付けられない人もいるのかな。

ゲルハルトとダリによる口喧嘩シーンも入る。
「貴殿はなぜそこまでして子育てに執着する!?」 ←このゲルハルトの言葉そのままそっくり「貴殿はなぜそこまでダリに執着する!?」って言い返せるだろってツッコミたい
フリーダ(亡くなったダリの妻)の呪いに縛られすぎている、というゲルハルトの指摘。
強制的なイニシアチブによる服従を丸々一話使って解説した後にこれをお出しされると、奥さんからの願いも半ばイニシアチブ並みにダリを縛りつけているだろ、という気持ちにもなる。
まあ強制的に自害や殺害を命じることもできる種族の中で、そういった制約無しに奥さんの願いを叶えてあげたい、それによって家族の絆的なものを証明したいと考えている(推測)ダリくんの気持ちも分かる。

で、モーリス卿が敵陣営に情報を漏らしまくったのが判明しヴラド機関に拘束される→しかしイニシアチブによって自害。
敵側に情報漏れまくってるの草。 
ヴラド機関、物々しい施設まであるくせに機密情報管理はガバガバすぎる。現代の一企業なら炎上してるゾ。
余談だけどモーリスの代役になった眼鏡の兄ちゃんかっこいい。声鳥海かな?
情報漏洩のせいでいつデリコズ・ナーサリーが襲撃されてもおかしくない、ナーサリーは終わりだという宣告。

最後に、エンリケ家の双子ちゃんがテオドールをおままごとに誘うも、すげなく断られたシーンで終わる。
テオドールとラファエロの問題点は散々クローズアップされてるんですけど、その割に双子の問題点はあんまり出てないね(やんちゃすぎる部分はあるけど流されがち)
無敵感というか、二人一組だからこその全能感から、勝手に突っ走っていって事件に巻き込まれたりするのかな。
OPでエンリケの制止の手を振り切って駆けだしていく双子のカットが挟まれるし、それ以外の日常シーンでも二人で追いかけっこしてるシーンが多い。

ここでようやく初めてEDを見る(ネトフリだといつの間にかスキップされちゃうから……)
洞穴の奥へと景色が変わりながらも、ダリが奥の暗闇へ進んでは消えていく絵が何度も繰り返される。
ループ物の示唆? 
最後だけはこちらを振り返らずにまっすぐ暗闇の奥へ進んでいくダリ。
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第五話「第二のナーサリー」


敵陣営のジュラスとキースの出会い編っぽいシーンから始まる。
「ずっと繭期でいたいだけだ」と主張するキースが錠剤を飲んで繭期のぶり返りを起こす。
繭期ってぶり返りを起こせるものなんだ!? という印象。
人間の少年期~青年期みたいに、経過によって絶対に変わってしまう物なんだと思っていた。
この「ぶり返し」という言葉、前話でラファエロの「赤ちゃん返り」がクローズアップされた後なので対比なのかな。
吸血鬼の特異性をこれまで語ってきたけど、結局は赤ん坊の成長に似た部分もあると言いたいのかも。

情報漏洩を機に、ヴラド機関のメンバー全員が安全地帯に避難するよう指示がされる。
ナーサリーも乳母たちと一緒に隠れ家的なところでひとまとめにされる。
ヨハネス・ヴラド卿をおとりにして敵を誘い込もう、というダリの作戦が挙げられるが、それを実行するより先にまだ避難指示に従っていないのが一人いるということで、そのウンベルト卿の屋敷に直談判しに行く主役四人。

ウンベルト卿とゲルハルトとダリとで、学生時代の頃の話、繭期の話で盛り上がります。
ゲルハルトとダリは学生時代、主席争いしてた二人という印象を周囲から持たれていたらしい。背景で流れるシーンでは喧嘩してるっぽい二人が。
「僕とダリが親友!?」「照れるなって」「誰がこんな奴と!? 照れてなどいない!」というお決まりの会話も挟まれる。

ゲルハルトが「繭期の頃の自分など思い出したくもない」と言う。
これまで自分は、繭期は人間で言う少年期・反抗期みたいな意味合いなのかと思っていたけど、なんか生物的にもけっこう変化があるらしい。
不良の頃を思い出したくない・黒歴史&中二病、的な意味かと思ってたら、後のシーンで「あたしは繭期だからこんなこともできるんだよね」的な言葉があり、また前話で「繭期は妄想や幻覚は珍しいことではない」と語られる。

肉体の強度や狂暴性が上がる&深刻な情緒不安定にもなる?
テオドールのあの幻聴も、本人のアダルトチルドレン的な教育のせいかなと思ってたけど、そこにプラスして早熟すぎて繭期に足を踏み入れてたりする?

そのあと敵陣営が勢ぞろいで、ウンベルト卿の屋敷にカチコミに来る。
催眠ガスが巻かれた中で、眠らないようにとエンリケ・ディーノが自分の舌を噛んで眠気に耐える。
飛び込んできたキキちゃん、マスクして催眠ガスが効かないようにしてたの、そんな物理的な防御でええんや草となった(もっと魔法的なもので防御するのかと……)

ここからエンリケ・ディーノVSキキ・アブラハムと、ダリ・ゲルハルトVSキース・ジュラス・カタリナの戦闘に入る。
アクションシーンは思っていたよりもいい。
やっぱり画風によるものか、肉弾戦より剣舞の方が絵的に映えますね。
でもエンリケとディーノが秒でやられたのは草だった。

ウンベルト卿が敵陣営に囚われる。
ウンベルト卿が狙われたのは、人質というよりも「繭期時代からヨハネス・ヴラド卿に対してずっと二番手だった。その忠誠心の揺らぎがあるなら、ヨハネスのアンチ・イニシアチブを敵陣営のイニシアチブが上回るのでは?」ということらしい。
はえ~~~~~イニシアチブって忠誠心みたいな精神的なものに寄っても効きが変わるんか……。なんかDNAの書き換えレベルで強制力あるもんかと……。

しかしながらウンベルト卿、噛まれる前にその場で自害。
敵陣営は作戦失敗ということで撤退。
ウンベルト卿の死体のまぶたを下ろしてあげるダリ。
ダリは前話で「イニシアチブのような強制力無しに紡がれる絆」に執着していたけど、今回ウンベルト卿が自分の意志による自害をしたことで、目の前で証明されたそれに思うことがあったのかもしれない。
これまでイニシアチブによって自害するキャラを立て続けに見せられてきたせいで余計に思う。

ウンベルト卿は「吸血鬼の誇りにかけて逃げ回りたくない」と避難するのを嫌がってたけど、最後には「吸血鬼の誇りにかけて情報は漏らさない」と言って自害したので終始一貫していて良かったですわね。
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四話・五話は、TRUMPについてと、イニシアチブ、吸血鬼の社会構造・生態についての解説回だった。
そこにストーリーの進展もあったので、満足度も高いです。
展開がスピーディーだったのも嬉しい。三話までがスロースタートだったので、これくらい詰め込んでサクサクされても見やすいですね。
元から丁寧で新設設計なアニメなので、詰め込まれても情報が整理されているのが制作側の腕の良さを感じる。

しかしこうしてみると、TRUMP世界における吸血鬼という存在の歪さが浮き彫りになってきますわね。
そもそもがTRUMPという絶対的上位の機嫌ひとつで、あっけなく自死をさせられたりする中で、イニシアチブのような理不尽な服従要素もある。
そこに繭期のような、肉体的精神的な不安定期も加わってくるらしいし。

繭期自体が幻覚・妄想はよくあることと言われて、吸血鬼そのものが肉体の強度が高そうだし、そこに破滅願望や狂暴性も高そうなわけで、それらが人と同じくらいの社会を築いてヴラド機関みたいなものまで作って協力していくためには、クランという学園寮的なところで無理やり集団生活をさせて社交性を身に着けさせていくしかないんかなあと理解できる。
人間の思春期と同じくらい、もしくはそれ以上に精神的に荒れるだろう時期に、イニシアチブのような生物としての服従要素まで加わったら、歪さを持ってしまうのも仕方ない気がする。

永遠の命を持つ始祖(TRUMP)に自分のすべてを握られているのかと思うと、キースのように反抗したくなるのも自暴自棄になるのも分かる。
神をぶっ壊してやる、とも言っていたしTRUMPへの忠誠心を示すいけにえ的儀式に見せかけて、TRUMPへの反抗心、TRUMPの殺害(可能かは分からないけど)による支配からの解放を求めているんだろうなあみたいなことは感じる。

当初、デリコズ・ナーサリーは男性の子育てほのぼの記と殺人事件の捜査が並行されていく内容だと思い込んでいた。
しかしここにきて、「吸血鬼という種族の根本への切り込み」が加わったことで、一層の濃さが出てきたのが個人的にすごく好きですね。
耽美な画風と特徴的な作画が、世界観に視聴者をのめり込ませるのに必要なパワーをちゃんと持っていて、異様な種族性を描き切っているのがすごく良いです。

以降の話も、同じような濃密さで展開してほしいな~~という気持ち。

感想

#デリコズ・ナーサリー

今期のアニメ「デリコズ・ナーサリー」を3話まで視聴したので感想を書いていく。
「アニメを見る」という行為そのものが久しぶりで新鮮なので、ここに書いておきたいと思った。
今までの人生で、5話以上見てきたアニメシリーズって多分片手で数えられるくらいなんじゃないかな……。
今でも習慣的に見ているサザエさんとか、一時期ハマっていたサウスパーク・まどマギくらいです(謎ラインナップ)

ちなみに今現在最新話の5話まで視聴済(これを書いた時は3話まで視聴していた)


「デリコズ・ナーサリー」

渦巻く陰謀と育児──
高貴なる貴族の吸血種たちが我が子の《育児》に奮闘する裏で、伝説の吸血種《TRUMP》に纏わる怪しい陰謀が渦巻く。
名門中の名門とされる特級貴族家系であるデリコ家。その当主であるダリ・デリコを取り巻く因縁の物語──。


メインの登場人物は主人公ダリを含めた、ヴラド機関所属の男性貴族4人。
全員が既婚者なので、それぞれに子供がいます。アニメとしてはなかなかに珍しい設定。
話の軸はこの4人による男性主体の子育てと、連続殺人事件捜査の2つが並行して行われる感じ。

事前知識なく視聴した感想なのですが、情報の開示のされ方が丁寧で分かりやすいな、という印象。
直前に書いた「男性主体の子育てと、連続殺人事件捜査の2つの両立」という物語のテーマが第一話の時点ではっきりと表現されているので、「これからどう見ていけばいいのか」の道が舗装されてるのも親切で良い。

このアニメの事前情報をちらっと見た時、「耽美な画風」や「既婚者の成人男性がメイン」という要素を目にして、一部のファンにだけ刺さればいいと作られた、悪く言うと独りよがりで不親切な作風なのかな~という印象があったので、それがひっくり返されるくらいの丁寧で作りでびっくりしました。

世界観特有の単語を出す流れも綺麗で、例えば「繭期の少年少女が~」という台詞が出てきて繭期ってなに? と思っていると、後半のシーンで「誰にでも繭期は来る」「繭期になればクランに入って友を得るんだ」と語りかけるシーンが挟まれて、ああ子供時代のことね、クランは学校的な場所ね、と理解しやすいようにしてくれている。
ここは後ろで流れる映像からも繭期=子供時代とうっすら理解できるようにしてくれている。

逆にぱっと見では分かりにくい単語はすぐに解説が入る。
例えば「TRUMP(トランプ)の存在が~」云々の台詞の直後に「トゥルーオブバンプ(吸血鬼の始祖的存在)」の略であると説明してくれる。

メイン4人の性格がはっきりしているので、キャラを覚えるのにもストレスがかからなくて良い。
1話時点でも、ダリ→個人主義が強い、尊大だが親しみやすい、建前や貴族としての責務を軽視している 
ゲルハルト→ダリとは反対に全体主義、貴族としての責務に重みを置いている、そのためなら個人を軽視して圧をかけるシーンも多い 
エンリケ→他人をちゃん付けしたりと軟派な印象、しかし軽薄ではなく仲を取り持つシーンが多い、物事に柔軟 
ディーノ→ 陰気、子育てよりも仕事を優先、時には声を荒げたりとゲルハルトほどでないにしろ圧の強さを感じる
とはっきり分かるのが良い。
その中でも主役級のダリとゲルハルトが、創作世界でよく見られる黒髪+金髪の二人組の王道(性格等)をある程度踏まえてくれているのを感じる。

そしてこの新規勢への新設設計のおかげで、自分はてっきり単発のオリジナル作品なのかと思っていた。
男性が主体で子育てする、というのもご時世を反映して作られたオリジナルアニメなのかな? と感じていた。
しかし実際にはTRUMPシリーズという、十年近く続いているシリーズの内のひとつらしい。

TRUMPシリーズでとくに有名なのが舞台で、現行でコミカライズされているのもあるとか。
自分はこのシリーズ自体知らなかったけど、固定ファンがかなりの人数いるらしく、SNSでも長年追い続けてきているっぽいファンがアニメを楽しんでいる声を見かける。
実はシリーズ全体を知っているとある程度このアニメの展開が読めるらしく、そのネタバレを踏みそうになったのでTRUMPシリーズについて調べるのは途中でやめておいた(なので前述した情報が間違っていたら申し訳ない)

吸血鬼×貴族というジャンルに違わず、絵的な作りこみが素晴らしく、豪華絢爛な背景とフリルをふんだんに使った衣装や耽美的な絵柄から圧倒的なパワーを感じます。
影を極力つけず、ほぼべた塗りで線画を目立たせた画風が特徴的で、この世界観にマッチしているのが良いな~と思う。
三話まで見ていても、作画の崩れもなくて良い。

視聴ストレスの無さは制作側も意識してやっていそうで、例えば三話では「育児だけでなく子供への料理も俺がやる!」とダリが意気込むシーンがある。
「いやそれはさすがに料理人に任せた方がいいのでは?」と自分は思ったのだが、きちんと後半でやっぱり料理はプロの使用人に任せると方向転換しており、客観的に見てそれは難しくないか? という要素はちゃんと反対してくれてたのがすっきりした。

上位的存在に子育てをやらせるということで、なんでもかんでも育児のすべてを体験させて、不躾な言い方をすると現実で育児に追われている女性視聴者の代弁もさせるのかな~と不安になっていたところなので、落としどころを見つけて綺麗なところでバランスをとってくれているのが視聴していて安心できる要素だった(ここ個人的に重要)

ここまで褒めっぱなしだったが、不満点もいくつかある。
三話時点ではストーリーとキャラ、その両方の要素が薄いな~という印象。
ストーリーについては、三話の終わり際に「これから動き出すよ」的な匂わせがされていたのでそこまで不満はない。
ただ、その割にはキャラの薄さが目立つな~と。

ゲルハルトは全体主義な割に、ダリにだけ異様な執着を見せており、彼ひとりに責務や熱意を過剰に求めているのがたびたび見受けられる。
作中でダリの血統のデリコ家が吸血鬼の名門貴族なために、そこまで執着を見せているんだと解説が入るけど、本質的にはキャラ⇔キャラ間の激重感情なのはたぶん意識して作られてそう。
三話までの舞台設定を作り上げるために、ゲルハルトひとりの強引さに任せっきりだなというのは思った。
そしてその割には、ゲルハルトのキャラとしての魅力や人間味がまだまだ薄いのが悪目立ちしている。

正直ゲルハルト以外のエンリケやディーノも、今のところにぎやかし程度の台詞量なのを感じる。
子供たちも性格の問題点がうっすらと匂わされているだけで、「このエピソード可愛い!!!!」と明確に思えるシーンが少ないのも物足りないかも。
ディーノの子供であるテオドールが、子供勢の中では一番不穏要素をプッシュされているので、これから先事件に巻き込まれたり(人質としての誘拐や怪我など)をするのは彼が一番最初かな~という予想。

アニメガチ視聴勢の中には「三話まで見て切るかどうかを判断する」という定説があるらしい。
それで言うとデリコズ・ナーサリーは三話までに大きな見せ場・山場が無かったのがもったいないかも。
制作的には「ダリの奥さんをゲルハルトが(ネタバレ伏せ)した」ことの種明かしがそうだったのかもしれないが、もっと今の時間軸でキャラが主体的に動いたシーンが欲しかった。わりとあっさり流されてた気持ちもあるし。
有名どころで言うとまどマギのマミさんのような部分が本作にも欲しかった。

ただやはり、四話以降から殺人事件の捜査と並行して、キャラの掘り下げもしていくだろうからそこまで不満にはなっていない。
画面端でたびたびロルカ家の双子姉妹がじゃれあっていたり追いかけっこしているのが映るだけでも純粋に可愛くて満足感が高い。
あと、途中で「連続殺人事件の被害者が最後には自〇した」という情報が語られていたが、そのショッキング性がこれまでのほのぼの育児シーンとの対比になっていて、ピリッとしたスパイスが効いていて良かった。
これから事件の捜査が動き始めるようなので、こういった格差の大きい場面がたびたび出てくるのかと思うと期待が高まる。
シリアスなシーンがあるからこそ、子育てシーンのほのぼのさ、子供たちの可愛さがより強調されていきそうなので……。

他にも良かった部分といえば、三話でダリが寝室で、普段とは違う面を見せたシーン(ネタバレ配慮のぼんやりした表現)
いつもとは違う優しげな声の演技のおかげで、このダリも血が通った一人の人間なのだというキャラの深みが増した(人じゃなくて吸血鬼だけど……)
ダリ以外の三人貴族も、上でキャラが立っていて分かりやすいと書いたが、記号としての個性しか感じられないのもネックになっていると思う。

2話くらいでエンリケが子供を仕事に巻き込んだことを妻に責められた時に「ヴラド機関は秘密主義だから仕方ない」的な言葉で冷徹そうにさらっと交わして、その直後に双子姉妹にじゃれつかれた時は何事もなかったかのように笑顔で対応するなど、歪さを見せようとしている部分も挟まれてはいる。
仕事ばかりで子供を気にかけようとしない、使用人にそれを指摘されても耳を貸そうとしないディーノと、それに順応するように本ばかり読んでいるテオドールなど、それぞれの家庭の問題点も浮き彫りになっている。
ここら辺は、ゲルハルトにすげなく対応されても「でも、お父様といれて楽しかった」とけなげに伝えに来るアンジェリコなどは、まだ修復のしようがありそうに見える。

これは子供たちの年齢の差も家庭修復の難易度に現れてくるのかもしれない。
こういったシーンをもう少し濃く、魅せて欲しかったな~という思いがある。
というかゲルハルト家、まだ妻の姿が見えてなくない?
自分が見落としてるだけ? だったらごめん。

3話のダリのように、別の側面を見せてくれるとか、もしくは殺人事件絡みで絶体絶命に追い込まれたときにどういう反応をしてくれるのか、そこまで見てキャラの良さが理解できそうなので、今後の展開に期待したい。
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感想

#返信

9月6日にメッセージを送ってくださった方へ返信です!


わ~~~ありがとうございます!
アークナイツ民に絵や漫画をほめてもらえることが少ないので嬉しいです☺
アドナキエルくんも見てくれてありがとうございます☺
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メッセージ返信

昨日の夜に爆睡して久しぶりに8時間睡眠できた……。
そして今日は休みだけど7時起きできたので、生産性のあることをとりあえずしたくて、8時から1時間弱ウォーキング行ってきました。

過ごしやすい気温でサイコ〜😁✌️❗️って思ってたら、8時半過ぎた頃から気温高くなってきて全身汗だくになって死ぬかと思った。
ついさっき帰宅してプロテイン飲みながらこれ書いてる。
生産性あることなのかは分からないけど、良いスタートダッシュは切れたので、今日一日充実した休日を過ごせるようにしたい……最近ずっと寝落ちしてばかりだったので……。

日記

今日も疲れ切って帰宅即4時間爆睡してしまった……。
自分では意識してないけど、新しいことを覚えようとしてる時ってやっぱり脳に負荷がかかってるのかなと思う。
明日行けば土日休みだから踏ん張りどころや……。

以下、全然関係ない自慢

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20240905232842-153cm.jpeg
坂本アヒル氏(一番有名なずんだもんの立ち絵素材描いてる人)にリツイートされた⁉️⁉️⁉️⁉️
う、うれし〜〜〜〜。

合成音声界隈用のみすきー鯖に最近はいるのですが、そこで前に描いたずんだもんとめたんちゃんの絵を投稿したら、こうなりました。
雲の上の人だと思っていた方の視界に自分の描いたイラストが入っていたのかと思うと、嬉しいやら気恥ずかしいやらでテンションあがっちゃったンゴねえ……。

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日記

#デリコズ・ナーサリー

↓で書いたデリコズ・ナーサリー二話まで見たよ〜〜〜。

「令和に男男太極図だ……」ってフォロワーが呟いてたの草だった。

今のところ、メイン四人の中ではエンリケが一番見た目好き😁
ダリちゃん呼び可愛いね😁

男性貴族の子育てと、連続殺人事件捜査の二つが並行していくってストーリーの軸が分かりやすくていいわね。
あと「男が主体で子育てする」って内容だけは見る前から知ってたので、なんかご時世も反映して作られたオリジナルアニメなのかなって思ってたら、TRUMPシリーズ?っていう結構色んな派生作品が既にあるタイプのものらしくて(ネタバレ怖くてあまり調べなかった)意外だった。

TRUMP(トランプ)が云々〜って台詞を序盤に聞いて、なんか大人向けアニメかと思いきや特撮っぽい大味なネーミングセンスしてるな……って思ってたら(これ伝わる?)「トゥルーオブバンプ(吸血鬼の始祖的存在)」の略だって聞いてはえ〜となった。

今は序盤も序盤なので、ストーリー的な面白さとか貴族要素とかはかなり薄味なんですが、設定の開示のされ方がすごい整理されてて、するする頭に入ってくるのがすごい。
あと敵にオカマキャラっぽい人がいた。
敵にオカマキャラがいるアニメは神作(例、クレしん)

感想