TEXT
-
毒美(サイコダイバーシリーズ)
視界に広がる砂浜は、いかにもリゾート地らしい冴え冴えとした白さを持っていた。そのすぐ側で、夜空を映した海が、黒々と光っては波打っている。夜の海というのは、どこか…
-
光の当たるところにいてね
夏が近いせいだろうか。ずいぶんと日差しの強い日だった。 日陰とそうでない場所の明暗がはっきりとしていて、そのコントラストに頭がくらくらしそうになる。気分転換に…
-
SS(砂城あかね)
少し時間が飛ぶ。私が大学を卒業して、管理栄養士として働いていた時のことだ。 私は地元を離れて、他県のO市に移り住んでいた。新卒で入社した企業は、割と大きめの介…
-
銀博♂(アークナイツ)
シルバーアッシュは昔から、人の美醜に興味を抱いたことがなかった。 顔が美しいのか醜いのか、それによって人生が全て決まると考えている者もいるらしい。それが全てと…
-
フィガ晶♂(魔法使いの約束)
「どうしてこの仕事に就こうと思ったんですか?」 それを聞いて、向かいに座っていたフィガロが、不思議そうに目を瞬かせた。晶は言葉が足りなかっただろうかと思い「ただ…
-
モンスターハンターライズ 遊んでみての所感
(※今現在、モンハンライズが4/30までセールされているみたいです) 「モンスターハンターライズ」一番最初にスタッフロールが流れるところまでプレイしました。 背…
-
フィガ晶♂(魔法使いの約束)
「ここが賢者様の家?」 そんな声と共に、少しも汚れていない靴下を履いた足先が、ふわりとフローリングに降り立つのを晶は見ていた。あっちの世界に居た時と同じように、…
-
フィガ晶♂(魔法使いの約束)
この人の核に触れることができた、と晶が思えた瞬間が一度だけあった。 それはサークルの新入生歓迎会でのことだ。晶の通っている大学近くには大きな公園があり、時期も…
-
虚像の巣穴
深紅の絨毯が敷き詰められたその部屋は、貴族の屋敷にある大広間のようなつくりをしていた。しかし、壁の端から端までが、額縁入りの肖像画で埋め尽くされているのを見る…
-
銀博♂(アークナイツ)
「ドクターって、きれいな顔してますよね」 アドナキエルのその言葉に、過度な羨望は含まれていないように思えた。例えるなら、「うさぎの耳は長いですね」と言うのにも似…