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魔性
「変わった人なの」 と、前もって姪に教えられていた。 「でも、全然嫌な感じはしなくてね、なんていうか、優しくていい人なんだよ」 そう言われても、イメージが全…
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ふさわしい相手
「時々考えるんだ」 ドクターはそんな風に切り出した。 「君にはもっとふさわしい相手がいるんじゃないかとね」 「ほう」 言葉を返したのは、ドクターの隣に立つシ…
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電話
「いると思わなかった」 電話を繋いだ瞬間の、第一声がそれだった。 執務室の卓上に置かれた、アンティーク調の電話機。そこにかけてくる者は限られていた。耳に飛び…
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遊戯
ビリヤード台の木枠が、照明を受けて濡れたように光っている。ロドス艦内の娯楽室に置かれているものだ。細かな傷はあるものの、高価な代物であると分かる。ここに入院し…
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シャワールーム
生白い素足だ。 ベッドの上で上体を起こし、眠る友人を見下ろしながら、シルバーアッシュはそう思った。 シーツの上に、白い足が投げ出されている。すぐ隣で眠るド…
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温室
ドクターは温室にいると聞いて、そこに足を踏み入れて少しもしないうちに、シルバーアッシュは彼を見つけることができた。 青々とした植物に囲まれて、小さな池の前に…
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口腔
ヒッ、という掠れた声は、目の前で尻餅をつく男の、歯の隙間から鳴ったようだった。 男は小太りの中年で、全体的に薄汚れた身なりだった。顔には垢が浮き、髪は脂っぽ…
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足枷
とある山の中に、カランドの所持する別荘はあった。温暖な気候をしていて、二月の頭でもシャツ一枚で過ごせるような場所だった。勿論、雪など少しも降らない。一年中、青…
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憐憫
「兄に対して、そこだけが憐れだと私は思っています」 穏やかな午後、執務室に持ち込んだ簡素なティーセットの向こう側で、プラマニクスがそう言っていたのをよく覚えて…