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ほだされていく(※R18)
綾人にとってのトーマは、他の人間たちとは明らかに違う、唯一の存在だった。 肉親である綾華を除いてただ一人、心からの信頼を寄せている相手だと言えばその特別さも…
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犬には餌をあげましょう(※R18)
「神里様は優秀な忠犬を飼われているようで、愚鈍な部下ばかり持つ私としては羨ましい限りです」 とある料理屋の一室で、脂ぎった顔の男がニヤつきながら円卓越しにそう…
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夜の中で光が伸びる
今日、合コンに行ってきてもいいですか、と彼からお伺いが来たのはちょうど昼休憩の時だった。 電話越しの彼の声は、さりさりという砂嵐のような音が混じっている。ス…
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エンジェルズシェア
※二人がモンドへ旅行に来ている設定です 「いやあ、まさかあの坊やがねえ……あんないい男になるんだもんなあ。俺よりでかい背丈だったじゃないか」 「ずっとおふくろさ…
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異物
※本編から数年経って、綾人が女性と結婚している設定です おそらく、自分は恋愛というものを経験せずに一生を終えるのだろうと、幼少期からそう思っていた。 実際、…
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毒美(サイコダイバーシリーズ)
「あんた、膛馬明だろう!」 おれは改めて、目の前に立ち塞がる男へ目を向けた。 可哀想なくらいの醜男であるが、その醜悪な面が、今はよりひどいものになっている。おれ…
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毒美(サイコダイバーシリーズ)
「私は毒島さんに、恋人になって欲しいとか、伴侶とか親友になって欲しいわけでは無いんですけど、毒島さんがこの世に居てくれるのが嬉しいとは思ってます」 そう言い終わ…
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毒美(サイコダイバーシリーズ)
「聞いたぜ、お前のこと」 毒島は缶ビールを手にしたまま、小指を立てて美空を指しながら言った。毒島が飲んでいるのと同じ、金エビスの空き缶がテーブルにゴロゴロ転がっ…
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毒美(サイコダイバーシリーズ)
おれは、とてもいい気分になっていた。何故かというと、可愛い女の子がおれのやんごとなきものを咥えているからである。仰向けに寝転んだ脚の間で、小さな頭が動いている…
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毒美(サイコダイバーシリーズ)
それは、ちょっとした事故のために起きたことだった。 おれがひること美空を引き連れて、とある仕事に向かおうとしている時のことだ。いつものようにひるこがちょっかい…