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タル鍾(原神)
「寒いね」 公子殿が言う。それをどこか遠く、水槽越しの音のように聞いていた。 「雪は好きだけど、スネージナヤの雪とは違うんだもんな。あっちの方が少し乾いてる。…
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同棲クレトゥイ(3/3)
養子を迎えるなら、互いの両親と良好な関係を築いていなければならない____。クレイグの頭の中に、想像したくもない未来が次々と浮かび上がってくる。やっと迎えた養子…
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同棲クレトゥイ(2/3)
※米国の制度などかなり捏造しています クレイグの職場は、サウスパーク外のオフィス街に存在する。いつもと同じ時間に家を出て、職場まで車を走らせたクレ…
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同棲クレトゥイ(1/3)
食品の買い出しから帰宅したトゥイークは、いつものように「ただいま」と口にしようとして、あることに気がつき声を引っ込めた。ドアに遮られた向こう側で、リビングの方か…
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クレトゥイ+ケニトゥイ
風のない、生暖かい土曜日の昼間だった。 僕はケニーと一緒に競馬場に来ていた。ケニーはここの常連で、この前なんか五千円でかなりの大金を当てたらしい。いつものように…
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アンダーグラウンド
トゥイークは前を行く看守の後に続いて、寒々しい廊下を歩いていた。塗装が剥げて鉄が剥き出しになった壁は、それだけでトゥイークに威圧感を与えた。トゥイークは俯いて、…
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執着と楔
シルバーアッシュと私は、恋人同士から友人関係に、一度だけ戻ったことがある。私の方から彼を振ったのだ。 その当時、私たちの間に性的な触れ合いは一切なかった。口…
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甘やかな虚構
長い戦争が終わって、三年が経った。シルバーアッシュは未だにカランド貿易を経営しており、規模をわずかに縮小しつつも、滞りなく仕事を回していた。 会社を縮小した…
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遺書
「私はね、いろんなオペレーターと友達でいるけれど、特に君とは近しい仲にあると思うんだ」 テーブルを挟んで向かい合うようにして、ドクターとシルバーアッシュがソフ…
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ホットケーキミックスと腐食死体
「責務から逃れたいと思ったことはあるか」 シルバーアッシュからすると、それはほとんどプロポーズ同然の言葉であったのだが、ドクターは眉一つ動かさず「ない」と答え…