アークナイツ
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銀博♂(アークナイツ)
シルバーアッシュは昔から、人の美醜に興味を抱いたことがなかった。 顔が美しいのか醜いのか、それによって人生が全て決まると考えている者もいるらしい。それが全てと…
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虚像の巣穴
深紅の絨毯が敷き詰められたその部屋は、貴族の屋敷にある大広間のようなつくりをしていた。しかし、壁の端から端までが、額縁入りの肖像画で埋め尽くされているのを見る…
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銀博♂(アークナイツ)
「ドクターって、きれいな顔してますよね」 アドナキエルのその言葉に、過度な羨望は含まれていないように思えた。例えるなら、「うさぎの耳は長いですね」と言うのにも似…
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肉筒を満たしていく(※R18)
風の匂いが濃い。甲板に降り立ちながら、シルバーアッシュはそう思っていた。 彼は数カ月ぶりに、ロドス本艦を訪れているところだった。今日から数日間ここに滞在する予…
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天罰
シルバーアッシュはここのところ、ドクターを殺す妄想ばかりしている。 ドクターに対して、恨みや殺意が特別あるわけではない。ただ、一種のままごと遊びのように、頭…
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銀博♂(アークナイツ)
何もかもが平和になった後、ドクターは前にもまして眠るようになった。 一日の半分以上の時間を、ベッドの中でまどろむことに費やしている。医者が言うには、肉体的に…
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離陸せしめる
これは夢の中の出来事だ。 白と黒を基調にした内装も、手足の感触も、静まり返った屋敷の様子も、すべて夢の中の産物だろう。彼はそう理解しながら、いたって冷静に自…
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銀博♂(アークナイツ)
またいつものように、シルバーアッシュが突然ロドスを訪ねてきた。手土産を持ってきて。龍門の月餅。紙袋に入ったそれを受け取りながら、「そんなにお喋りする時間はない…
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執着と楔
シルバーアッシュと私は、恋人同士から友人関係に、一度だけ戻ったことがある。私の方から彼を振ったのだ。 その当時、私たちの間に性的な触れ合いは一切なかった。口…
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甘やかな虚構
長い戦争が終わって、三年が経った。シルバーアッシュは未だにカランド貿易を経営しており、規模をわずかに縮小しつつも、滞りなく仕事を回していた。 会社を縮小した…