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銀博
(アークナイツ)
ロドス艦内の廊下の隅に、エンヤとエンシアが佇んでいた。 まるでエンシアを慰めるように、身を寄せ合って二人が向かい合っている。彼女たちの服装は普段と違っていた。…
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銀博
(アークナイツ)
ケルシーという存在は、いついかなる時、どんな場所に立っていても「所在なさげにしている」ことがない。何かしらの使命、もしくは責務があって彼女はここにいるのだと、…
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銀博
(アークナイツ)
以前から、シルバーアッシュにはある独特な習慣があった。奇癖とも呼べるものかもしれない。それは、ドクターと二人きりになった際に、ドクターの手首を強く掴む、という…
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銀博
(アークナイツ)
初めてドクターの素肌に触れた日のことを、シルバーアッシュはよく覚えている。 細い腕だった。「いま龍門は暑いから、そのせいで肘の内側を搔きこわしちゃって」と彼…
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极博
(アークナイツ)
あの日。ロドス艦内のバーでの中で、自分が口走ってしまった言葉をエリジウムはずっと覚えている。 彼はドクターと、カウンターに並んで座っていた。右隣がドクターだ…
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銀博
(アークナイツ)
シルバーアッシュは幼い頃、まったく同じ悪夢を繰り返し見たことがあるらしい。 その夢は決まって彼の――シルバーアッシュ家の屋敷の中から始まる。 夢の中で、彼…
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フィガ晶
(魔法使いの約束)
「それ、前に来た時はかけてなかったよね」 俺はその言葉に、どう返事をしていいか分からず、カウンターの中に突っ立ったまま、咄嗟に作り笑いを浮かべた。 俺は目の前に…
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幽アリ(東方)
その日、アリス・マーガトロイドは生まれて初めて、そのひまわり畑に足を踏み入れた。幻想郷の隅に咲くひまわりの大群を、遠目から見ることはあっても、そこに降り立つこ…
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毒美(サイコダイバーシリーズ)
「あんた、膛馬明だろう!」 おれは改めて、目の前に立ち塞がる男へ目を向けた。 可哀想なくらいの醜男であるが、その醜悪な面が、今はよりひどいものになっている。おれ…
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毒美(サイコダイバーシリーズ)
「私は毒島さんに、恋人になって欲しいとか、伴侶とか親友になって欲しいわけでは無いんですけど、毒島さんがこの世に居てくれるのが嬉しいとは思ってます」 そう言い終わ…