人生ではじめて書いた二次創作

人生ではじめて書いた二次創作が何であったか、という疑問がたまに浮かぶんだけど、実はあんまり覚えていない。
候補の一つとして思い浮かぶのは小学生の頃に書いた、東方のらんゆか小説です。
小説とさえ言えないト書きみたいなものだったんですけど、内容としては
「恋人に殺人を犯してほしくないと考える人が多いが、法で裁かれる可能性がゼロならばそうは思わないのでは?」という紫側からの疑問→「そんなことはない」という藍側の主張→「恋人が未知の体験をすることを許したくないという支配欲・下に見ているからこその発想では?」という紫の反論→なんやかんやあってバスルームで紫が藍の首を同意のもとでノコギリで切り落とす(切り離されても藍の意識はちゃんとあって会話は続く)
ってものだったはず。

いろいろ思うことはあるけれど、バスルームで解体するってシーンが入るのがオタク・コンテンツっぽさがあって良いわね。
なんでこんな内容にしたのかというと、当時好きだった「超空気作家まるきゅー」先生に憧れて、雰囲気だけでも似せた小説を書こうとしていた。
東方の二次小説を中心に書かれていた方で、ネタ作家みたいな名前なんですけど、小説の内容は哲学的なものが多く、「生物が言語を取得するまでの過程」を上海人形を題材にして書いていたのが記憶に残っている。その小説自体はこちら↓

https://coolier.net/sosowa/ssw_l/102/1267224601 超空気作家まるきゅー「アリスンマイ」

これらは「東方創想話」という、今でいうpixivのような、東方の二次創作専用の小説投稿サイトに投稿されていたものです。
小学生ながら、そういった小説たちに衝撃を受けて、自分もこういうの書きたい!となり色々こね回した。しかし納得のいく出来になるわけもなかったので、誰に見せるまでもなく小説を破棄して、その後は二次創作を書かずに過ごしていた。で、数年後に刀剣乱舞にハマって二次創作を本格的に書き始めて、ネット越しに人と交流する楽しさを覚えるなどしてどっぷり浸かっていきました。
途中、「うごメモシアター」で東方の絵を描いて投稿したりもしてたけど、それはリアルフレンド同士で繋がりあったコミュニティで描いた、友達と交換日記を見せ合うような感覚だったので、「二次創作をしている」という意識は全然なかったな……。ちなみにその頃、友達の多くはイナズマイレブンの絵を描いていた(めちゃくちゃ流行っていたので)

こうやって思い返してみると、ずいぶん遠いところまで来てしまった……という気持ちになる。
大人になってもまさか二次小説を書いているとは思わなかったような、むしろ予想通りであったかのような、不思議な気持ちだ……。
しかし当時の自分にとっての憧れは、「テキストブログ中心の個人サイトを持っている管理人さん」だった(小説を書けている人は、「物語を書く」という技能が自分には遠いものすぎて、憧れにすることさえ気が引けた)ので、まあ当時の夢が叶ってるようなものだよな、と思うとなんだか報われた気持ちになって良いですわね。